私だけのアイドルだったのにな選手権

私だけのアイドルだったのにな…※アイドルマスターSideMの二次創作企画です。公式様とは一切関係ございません。

#私だけのアイドルだったのにな選手権 予選第16ブロック

皆様お疲れ様です。つのです!いよいよ#私だけのアイドルだったのにな選手権 予選第16ブロックです。とうとう最終ブロック……!心残りのないよう投票をお忘れなく!!

 

また、今回は最後に大事なお知らせもございます。チェックしていただけると幸いです!

 

今回の投票期間は2月3日0:10~2月4日23:50です。ご注意ください!投票フォームはページの一番最後にございます。好きなエピソード3つに投票してください。

1.花園百々人

花園百々人のことは私だけが知っていた。隣の席の私だけが彼を知っていた。授業中の顔も。体育の時ジャージを好むことも。昼食はいつも学食で食べていることも。いつも上っ面だけの友達に囲まれていることも。そして賞を受賞したにもかかわらず席に着いた瞬間だけ残念そうな顔を見せたことも。私だけが知っていた  そして彼だけが私を知ってくれていた。「今日はそのピアスなんだ。かわいいね」と、誰にも言われなかったことを花園くんだけが褒めてくれた。私はその気持ちを言葉にも出来なかった。  ある日の放課後居残りをして勉強をしている花園くんがいた。「今度模試だからねーちょっとでも勉強しとかないとね」彼の模試は10人しか受けていないのではないかと勘違いするほど順位が高い、それでも謙虚に一人で放課後の教室で勉強する。私はそれを二人にする時間が好きだった。私も花園くんと勉強するうちにだんだんと成績が良くなっていった。つまらない高校生活がだんだんと花園くんのおかげで楽しくなってきた  模試の結果が帰ってきて、花園くんはまた全国で10本の指に入る順位だった。「やったじゃん!」「やっぱ百々人は天才だな」クラスの何も知らない人たちは百々人くんに声かける。遅くまで家に帰らずに教室で勉強をしていたのをしらないくせに、こういうときだけ褒める。そんな人たちには反吐が出る。それでも百々人くんは「ありがとう。先生の分かりやすい授業や、僕の苦手なところを教えてくれたクラスのみんなのおかげだよ」と謙遜で返した。目があったような気がする。私も少し教えたし、あの模試の結果には私の頑張りが少し入ってるかも。いつも放課後に一緒に残って勉強したし、そうに違いない。  次の日、百々人くんは遅刻してきた。みんな高成績の人が遅刻したくらいでは心配しない、先生も「社長今頃出勤かぁ?」と笑い飛ばしてる。でも私は違う。「お母さんとちょっと喧嘩しちゃって」と百々人くんは笑いながらみんなに言った。「かわいー」「どんなお母さんだよ」とクラスの野次が百々人くんに集まるなか自分の席に着いた百々人くん。あの顔だ。賞を受賞したときの顔。残念そうな顔。ここから出れないことを察しながら光に向かって足掻こうとする顔。  放課後、彼に聞いてみた。なにかあったの?彼は「何でもないよ」と笑っていつも通り教科書を開いた。模試が終わったのに勉強を始める彼。ちょっとまってと私は鞄からあるものを取り出す。「ピアッサー?」ピアスを開けるための道具。百々人くんの表情から模試の結果に満足できなかったんじゃないかということを伝え、気分が変わるかと思ってと彼に提案する。自分で自分の体を簡単に変えられるものだから「そっか、じゃあ開けてほしいな。やっぱり最初は怖いからね」百々人くんは簡単に了承し、髪をかき上げてまるでミケランジェロの像のような、美しい顔から肩までのラインを出して私の利き腕の右に合わせて左耳を出してくれた。カチン、私が百々人の体に穴を開けたそれだけで私は気が狂いそうなほどの高揚感に包まれた。私が開けたのだ。ほかの誰でもない私が。「あんまり痛くないんだね。なんだか君が言ったみたいに気分が違うかも。ありがとう」すかさずワンポイントの新品のピアスを差し出す。これ似合うと思って。黄色のワンポイントのピアス。ピアス入れとかないと穴はすぐふさがっちゃうし、ワンポイントなら目立たないからと。本当は私だけが気付けるように目立たないワンポイントを渡した「わぁありがとう。似合うかな?」とても似合う。彼の色に私が加わったような気がする。右耳はまた今度ということで勉強を始め、日が暮れるころに解散をした。次の日また百々人は遅刻した  曰くまたお母さんと喧嘩したらしい。ピアスのことだろうか申し訳ないことをした。彼は「今日から美術の提出物があるから一緒に勉強できないんだ」とこっそり私にだけ聞こえる声で耳打ちをしてくれた。ごめんねーと手を合わせて謝ってくれる彼に大丈夫だよと笑顔で伝えるが心境は穏やかではなかった。彼との二人の時間が減っていくのを内心恐れていたからだ。誤解の内容に伝えておくと私たちは所謂付き合ってはいない。ただ放課後にクラスの男子と勉強するのが幸せだと思っている。思ってしまい始めていたところだった。  彼は美術でも銀賞などを取りどんどん有名になっていく。天才だのちやほやされて周りに神輿を担がれている。そして久しぶりに二人きりで勉強できる時間を作ってもらった。百々人には私の分からないところを教えてもらう体で誘った。  私はそこで思いのすべてを告白するつもりであった。そうすると私の百々人は私の知らないぴぃちゃんという単語を口から出してアイドルになることを言い始めた。待って百々人なにそれわたし知らない。私の知らない顔をしないで。そんな幸せそうな顔しないで。「僕に生きる意味をくれたんだ」「僕は生まれ変わったんだ」置いてかないで。「そうそう、ピアスも新しくしたんだ。そしたらぴぃちゃんがね似合ってるってほめてくれて。ピアス変えたこと誰も気づかなかったんだ。でもぴぃちゃんはすかさず気づいてくれて嬉しかったなぁ」私は大粒の涙を目に浮かべながら彼の心の底から幸せそうな顔見つめながら話を聞いていた。私だけが知っていた花園百々人はいつのまにか私の知らない誰かの元へと羽ばたいて行っていた。それだけでただの一学生なら涙を流すには十分ではないか。『花園くん。幸せになってね』私は涙を流れるのをぐっとこらえながら、この世に一つだけって笑顔を浮かべた。「もう幸せになったよ。ぴぃちゃんのおかげでね」  それから私と花園百々人は疎遠になってしまった。アイドル活動も忙しいらしいし、家事を覚えるのも大変らしいし、ぴぃちゃんという人物と仲がいいらしいのは知ってる。クラスの中心人物だからいやでも耳に入ってくる。例え私が花園百々人にとって数ある色の一つでも、例え花園百々人自身が私を忘れたとしても。このささくれた心を支えるのはあの左耳に開けた私の穴だ。

 

2.北村想

想楽くん、前髪を数センチ切っただけでも気付いてくれるし、ネイル変えた日もすぐ言ってくれてました。よく見てるねって言ったら「アルバイトの影響かもねー?」なんてはぐらかしてたけど、私のことが好きだから目で追っかけてるの気付いてました。は私が目で追いかける側になっちゃいましたけどね。

 

3.伊集院北斗

伊集院くんと中学3年間同じクラスでした。 周りの女子たちからは3年間同じクラスで羨ましいと何度と言われましたが、私は正直伊集院くんのような女たらしは嫌いです。女子に対する彼の褒め言葉とか、全部寒気がする。鳥肌が立つ。新手の厨二病か?とすら思いました。 でも、彼の弾くピアノは好きでした。 私自身小さい頃からピアノを習っていて、将来はピアニストになりたいと思っていたので、学生時代も練習練習の日々でした。 小学生の時から合唱コンクールのピアノの伴奏を担当していたので中学でもずっとピアノを弾きたいと思っていたのに、伊集院くんに1度も勝てませんでした。 伴奏希望者が多かった場合、先生の前でピアノを弾き、誰の演奏が良かったかを決めるのですが、 1年生の時も2年生の時も、最後の年も。 勝てたことがありませんでした。 私は友達と遊ぶのも我慢して、学校が終わったら家でピアノの練習をする生活を送っていたのに。 女子と遊んでヘラヘラしてる伊集院くんには敵わなかった。 力強く、それでいて繊細な演奏。 ピアノを弾いている時だけは、とてもかっこよかった。 私はあんなに練習したのに、いとも簡単に超えてくる。 天才とはこういう人の事を言うんだろうなと思いました。 悔しくて悔しくて涙が止まらなかった。 選ばれなかったことが悔しい。でも、それ以上に、 やっぱり彼が演奏するピアノが好きだと確信してしまったんです。 何を言われるか分からないから彼の前で泣きたくなかったのに、溢れ出した涙が頬をつたって制服を濡らした。そんな私に彼が言ったんです。 「泣かないで。今回は譲るよ」 は?ふざけてるの? 私がどんな気持ちで練習してきたかしらないくせに いとも簡単に人に譲るのかこの人は。 次の瞬間、私は怒鳴ってました。 「譲られたって嬉しくない!あんなにいい演奏しておいて!喜びなよ!人に簡単に譲るんじゃないわよ!」 自分でも驚くくらいの声量で。 彼は物凄く驚いた顔をしていました。あんな驚いた顔の伊集院くんは見たことありません。 キョトンと目を丸くして、何か言いたげに口を少し開けた綺麗な顔。 ああ、やっぱり大嫌い。 その後、私は3年間伊集院くんの伴奏でソプラノのパートを歌い、合唱コンクールは無事に終わりました。 歌うことも好きだけど、やっぱりピアノが弾きたかった。でも不思議なんです。彼の演奏が心地よくて、他の人のピアノじゃ歌いたくなくなるの。 合唱コンクール後に伊集院くんに「あの時はごめん」って謝られた事も覚えてます。謝られても困るのに。 「キミが弾くピアノが好きなんだ。だからあんな事を言ってしまった。本当にごめん。」 捨てられた子犬のような顔をしてました。 「キミが弾くピアノが好き」だって。 そんなのこっちのセリフだけど、彼には伝えられなかった。 卒業までの僅かな期間、音楽の先生の提案で市のピアノコンクールに2人で出ることになりました。 てっきり1人ずつ弾くんだろうな、伊集院くんとまた比べられるのか、と少し乗り気では無かった私に伊集院くんが「連弾しよう」と言ってきました。 なぜ連弾……?1人ずつ弾いた方が絶対目立つし、伊集院くんのピアノの良さはそっちの方が出るんじゃないか、と反論したら彼はキョトンとした綺麗な顔で 「言わなかった?キミが弾くピアノが好きだって。」 「一緒に弾きたいと思ったんだけど、ダメかな?」 なんて言ってきたんです。 なんかムカついたけど、断れなかった。 私も伊集院くんが弾くピアノが好きだから。 2人で曲を決めて、休み時間や放課後に2人で練習して、あの時間だけはとても幸せでした。 伊集院くんは天才なんかじゃなくて、ちゃんと人が見てないところで練習しているってことも初めて知ることが出来て、見た目で決めつけちゃダメだなと、彼のことをただの女たらしと決めつけるのは見直そうと思いました。 コンクールでは、連弾の部で優秀賞を頂きました。表彰状には私と伊集院くんの名前が書かれていて、どこかくすぐったい気持ちになりました。 ステージ上で表彰されたとき、 「キミのおかげだよ、ありがとう」 そう言って私の手を取り、指先にキスをしてきた彼。 湧き上がる会場。 真っ赤になる私の顔。 前言撤回。やっぱり嫌い。この女たらし。 あれから数年たって、私は本格的にピアニストを目指して音楽大学に通っています。 大変なことばかりだけど、ピアノを弾いている瞬間が私が1番輝ける瞬間だと思ってます。 その後の伊集院くんの事は同級生の女子が騒いでたので知っています。怪我でピアノから離れてしまったこと、モデルをしていたこと、今はアイドルになっていること……。 怪我のことを心配していましたが、テレビや雑誌で女性ファンからキャーキャー言われていて、相変わらず女たらしみたいで安心しました。 未だに部屋に飾ってある表彰状を見ると、あの時の楽しかった連弾の風景が脳裏を過ります。 いつかまた彼のピアノが聴ける日が来ればいいな。 今はピアノではなく、歌やダンスで人々を魅了していく伊集院くんの事、陰ながら応援しています。 また、連弾したいです。

 

4.鷹城恭二

家の最寄りのコンビニに鷹城さんが勤めていました。最初は無愛想でローテンションな人だな。と思っていましたがピエールさんとみのりさんとお話ししている時の笑顔に一目惚れしてしまいました。それからは鷹城さんがレジ担当の時にちょっとスイーツとか買って女子力アピール笑をしたりしていました。今思い出すとヤバい奴ですね!ある時期からコンビニで見なくなってバイトを辞めたと噂で聞きました。けっこうショックでしたがアイドルをしている鷹城さんのポスターがコンビニに貼ってあって驚きました。キラキラしているアイドル姿の鷹城さんもかっこいいけど、コンビニバイトの鷹城さんの方が私は好きです。ずっとこのコンビニに聖地巡礼したいと思います!

 

5.桜庭薫

桜庭とは高校の同級生でした。 卒業後は疎遠になってたんだけど、たまたま東京の病院で再会しました。 あいつは外科、俺は内科で病棟は違ったけど何かと飲みに行ったり、立ち話したりする仲でした。 俺と話してるとたまに出る方言とか苦手だった古典の先生の話とか。 酔ったら案外ノリが良くて、実は歌が上手い事とか。 俺だけが知ってる桜庭の顔が今でも忘れられないです。 俺、本当は引き止めたかったんだ お前が突然アイドルになるって言った時は唖然とした。 何言ってんだこいつって。 でもその目があまりに真剣で真っ直ぐだったから、応援するよって陳腐な言葉しか返せなかった。 あの時やめとけよって言ってたら、俺まだお前と一緒に安い居酒屋に行ったり、病院の休憩スペースで何でもない話したりしてたかな。 俺、桜庭がまだ医者だった頃に戻れたらなんて、たまに考えるよ。 ...でも、きっと俺は止められないだろうな。 今の桜庭を見たら尚更。 俺は今でも同じ病院の内科に務めています。 病室のテレビでたまに桜庭の姿を目にするけど、画面越しってやっぱり遠く感じます。 たまにはここに帰ってこいよ。 現役時代に受け持ってたお前のこと応援してる患者さんとか、...俺とか。 いつでも桜庭のこと、待ってるからさ。

 

6.紅井朱雀

小学校5、6年生の頃同じクラスでした。 中学からは私が引っ越してしまって、別々になってしまったので、小学生の時の話を聞いてください。 朱雀くん、お父さんもお母さんも強くて優しくてたくましくて学校でも有名だったんですけど、朱雀くんが女の子苦手だったからか、女子人気は当時そんなじゃなかったんです。 クラスには他にも足が早い子や勉強ができる男子が居たので、女子人気はその子たちの方が凄かったです。 でも、私は朱雀くんが1番カッコイイと思ってます。 小学5年生の頃です。 下校中に横断歩道で見ず知らずのおばあちゃんと朱雀くんの姿を見つけました。 同じクラスになって、何回か席も隣になってるし、登下校中に会うこともあったので、朱雀くんの家の方向と違う方に歩いていくのが気になりました。 「家と反対方向じゃない?」と声をかけに行くと、朱雀くんの両手には重たそうな荷物がありました。隣にいたおばあちゃんが「この子がねぇ、家まで荷物持ってくれるっ言ってくれてねぇ」と説明してくれました。 朱雀くんはいつもそうです。 困ってる人がいたら真っ先に飛んでくる、ヒーローみたいな人。弱いものいじめを許さない正義感が強い人。 おばあちゃんは「家が遠いからいいって断ったんだけど、平気だって言うもんだから甘えちゃってねぇ」とニコニコして話してくれました。その横で朱雀くんは「ヘーキだぜ!」って嬉しそうにしてました。 友だちが親切にしてるところを見て私も感化されたのか、朱雀くんが持ってる荷物に手を伸ばして「私も手伝う」と、2人でおばあちゃんの荷物を持つことにしました。 おばあちゃんが言っていた通り、お家はそこから歩いて40分くらいかかるところで、通ったことの無い道を通るので内心不安でしたが、横に朱雀くんが居たので不安がってちゃいけないと思って平然を装ってました。 おばあちゃんの家に着いた頃には、すっかり夕方になっていて、おばあちゃんが家まで帰れるかと心配してくれましたが私も朱雀くんも「大丈夫」と答えてその場を後にしてしまったんです。 通ってきたはずの道を2人で戻っていくのに、一向に知ってる道に出れなくて。 暗くなってきて、頼りない街灯のぼんやりとした灯りがポツン、と路地にあるばかりで。 おばあちゃんの役に立てたことでさっきまであんなに嬉しかったのに、一気に怖く、寂しくなって。 何度も同じ道を2人でグルグルと歩いて。 ついに私は泣き出してしまいました。 「怖いよ」 「帰りたいよ」 「パパとママに怒られちゃうよ」 なんて言いながら、恥ずかしながらわんわん泣いていました。もうすぐ最高学年になるんだから、1年生の見本になるようにと先生に言われていたのに。 こんな姿1年生に見せられない。 暗くて怖いし帰り道が分からないし。 涙は止まらないし。 自分でもどうしていいかわからなくてパニックになってました。 そんな時でした。 「大丈夫」 そういって朱雀くんは泣きじゃくる私の手を握ってくれました。女の子が苦手で普段は自分から積極的に女子に絡みにいかないあの朱雀くんが。 「俺がいる。1人じゃないぜ」 私をあやす様に優しく声をかけて、安心させるかのように力強く手を握ってくれました。 朱雀くんの手がとても温かくて、朱雀くんの言葉もすーっと、私の中に入ってきました。 ひとりじゃないんだ、という安心感が凄かったんです。 泣き止んで涙目の私の手を引いて「こっちだ」って歩いていく朱雀くんの背中がとても大きく見えました。 その後すぐ、「こんな時間に小学生だけで出歩いている」と不審がったお巡りさんが近くの交番に保護してくれました。 来た道を戻ろうとグルグルしていたはずが、いつの間にか隣町まで歩いていたそうです。 私の両親と、朱雀くんの両親が交番まで迎えに来て、私を見るなり母が抱きついてきて、安心してまた泣き出してしまったのを覚えてます。 その横で朱雀くんはお母さんから怒られていた様な気がします。私のせいで怒られてごめんね。 後から聞いた話ですが、お巡りさんが私たちを見つけた時、私だけじゃなく朱雀くんも涙目だったそうです。 自分も泣きたいくらい不安なのに、私には一切そんな顔見せないで、私の手を引いて歩いていた朱雀くんは、 クラスの男子の誰よりもカッコよかったです。 引越して会えなくなってしまったけれど、テレビに朱雀くんが出る度に微笑ましい気持ちになります。 まさかアイドルになってしまうなんて思ってませんでした。 これからもカッコイイ紅井朱雀をたくさん見せてください。応援しています。

 

7.冬美旬

中学の時、体力測定のシャトルランを本気でやる姿を見て好きになりました。体力なさそうだし、上手に手を抜きそうって思っていたので本当に意外で好きでした。

 

8.葛之葉雨彦

父が亡くなり、遺品整理をする際に清掃業者を頼みました。当時24歳の私は父とのあまりにも早い死別を受け止めきれず、清掃業者さんが来ているというのにも関わらず、ずっと泣いていました。 清掃業者さんの邪魔にならないように縁側に座り、涙が枯れるほど泣いていたのを覚えています。 「あの」 泣いている私に業者の方が声をかけてくれました。 背が大きくて、前髪を上げたつり目のお兄さん。 我が家の梁が低いようで姿勢が辛そうだったお兄さん。 「使ってください」 そういって綺麗に折りたたまれたハンカチを差し出してくれました。見かけによらず優しい声をされていてとても素敵でした。 もう出ないと思っていた涙が再び零れ落ちてきて、申し訳ないと思いながらも断りきれずにハンカチを借りました。お香の匂いがしてとても落ち着きました。 業者のお兄さんも25歳のときにお父様を亡くされたそうで、私の気持ちに寄り添い沢山お話を聞いてくれました。 お兄さんとお話するうちに心が浄化されるような不思議な感覚になり、晴れわたる青空のようにスッキリした事を覚えています。 「お父様は今もあなたを見守ってますよ」 最後にそう言ってお兄さんはお仕事に戻られました。 父を失った喪失感や、父に親孝行出来なかった罪悪感でいっぱいでしたが、その言葉で不思議と心が軽くなりました。父が見守ってくれている。それが例え嘘でも、その時の私には十分でした。 借りたハンカチは洗って返そうとしたのですが、「差し上げます」と言われたので、この時に頂いた『アヤカシ清掃社割引券』と一緒に大事にとってあります。 あれから3年。 まさかあの時のお兄さんをテレビで見る日がくるとは思ってもいなかったのでとても驚きました。 清掃業者としてもとても素敵でしたが、アイドルになったお兄さんはより素敵に見えました。 あの日来てくれた清掃業者さんがお兄さんじゃなかったら、私は立ち直れていなかったかもしれない。 お兄さんの言葉で前を向くことが出来たので、今度お礼も兼ねてファンレターを書こうと思います。 いつか、代わりのハンカチもプレゼントしたいです。

 

9.天道輝

法学部ゼミの後輩です!いつもレジュメ作りが速くて、ディベートで敵無しだったのが懐かしいです笑。たまに煙草を吸ってたので、意外だと伝えたら「大人っぽく見えるか?」と困り眉で返されてドキドキしました。素敵な弁護士になると思ってたし、同じくゼミの先輩である彼女さんと結婚するものだと思ってました。でも、アイドルとしてキラキラしてる先輩も嫌いじゃないです。また会えたら、あの頃と同じように、呼び捨てで話してくださいね。

 

10.舞田類

大学2年の頃、まあまあ病んでた時期があって、寝れなかったり物忘れが激しかったりでまともに授業出れてなかったんですけど。深夜に大学垢で「どっか遠く行きたい」って呟いたら、類からDMが来たんですよ。同じ国際交流サークルだけど、サシじゃほぼ話したことなかったのに、ですよ。あとアイツ馬鹿みたいな数の兼サーしてましたし。しかもそれが、 「Hey, Sota(偽名です)! 海行かない?」 の、たった一行。深夜2時半過ぎに。正直、コイツ確信犯だろって思いましたね。即レスで「行く」って返してましたよ。 で、なんかとんとん拍子に日程とか決まって、2人で駅から海までの30分くらい歩いて。夏前の、ほぼ人がいないビーチに行ったんです。割と梅雨近かったのに、笑うくらい晴れてましたね。ズボンまくって膝まで海に入ったり、水蹴ったりして。いやなんだよこれ青春じゃん、ってなってましたね。めっちゃ冷たかったな。 で、寒くなってきたから上がったら、類にドクペ差し出されたんですよ。ドクターペッパー。俺割と好きなんで、礼言って貰おうとしたらひょいって避けられて。意味わからんくて固まってたら、今度はメントスをちゃんと渡されたんすよ。で、開けた缶指差してニヤって笑うもんだから。もう、なんなんだよお前って思いながら3粒一気にぶっ込みました。噴き出したドクペの勢いが阿呆みたく強いもんだから、類びっくりして放り投げちゃって。2人でめっちゃ逃げ回って爆笑してましたよ。 結局大学には5年間いたけど、あんなに輝いてる瞬間なかったっすね。アイドル向いてますよ、アイツ。

 

11.黒野玄武

私の「お兄ちゃん」は優しくてかっこいいんです。 お兄ちゃん、って呼んでるけど血の繋がりはなくて。でも、そんなの関係ないくらい、お兄ちゃんは優しいの。 お兄ちゃんは、みんなのお兄ちゃんだから。いつも読み聞かせをせがまれて、その度に今日は何を読もうか、って私に聞いてくるんです。読み聞かせされる子たちに聞けばいいのにね。不思議に思って、1度聞いてみたことがあります。そしたらお兄ちゃん、なんて答えたと思う? 「チビどもに聞いても収拾つかないからな…それに、大きくなったヤツらは別のことしに行くのによ、お前はいつでもいちばん楽しそうに聞いてくれるから」 だって。…そりゃそうだよ。大好きなお兄ちゃんの読み聞かせだもん。 ねぇ、お兄ちゃん。いつまで経っても私の、私たちの「お兄ちゃん」でいてね。

 

12.ピエール

一介の町娘です。よくお城を抜け出して街へ遊びに来る彼と秘密のお友達として仲良くしていました。もちろん当時は彼が王子様であったことどころかどこの誰なのかも知らず、お召し物がきれいでしたのでどこぞの貴族のお坊ちゃまが暇つぶしに町中に出てきているものと思っておりました。 身分の差を感じながらも笑顔の素敵な男の子だな、と恋心を抱いていました。 我が国の王が亡くなられてから王位継承権争いが激しく行われているという噂を耳に主るようになるころには、彼に出会うこともなくなってしまい、淡い気持ちはそのまましまっておこうと思っていました。 その後とある貴族の方の邸宅へ下働きとして出ていた私は、異国から留学してきた王子がアイドルに!というニュースを耳にし、こっそりご主人さま方がいないリビングのテレビを遠目に覗いてみたのですが、なんとびっくり、そこに今生会うことを諦めていた彼が映っていました。 私が初めての恋をした、笑顔がキラキラした純粋な彼が遠い国でアイドルとして人々に笑顔を届けようとしている。なんと素敵なことかと思いました。 その笑顔が今後二度と私に向けられないことが少し寂しくはありますが、たくさんの人を笑顔にしたいという彼の願いにはぴったりな活動と思います。 遠い異国から、毎日応援の祈りを捧げております。 貧しい地域で暮らす私に笑顔を教えてくれたピエール王子がいてくれて、あのときあなたに出会えたからこそ、いまの私があります。本当に感謝しております。もう二度とお会いすることができないとしても、一人でも多くの人が、彼の笑顔に救われてくれるのなら本望です。 遠い異国の貧しい村はずれから、いつまでもいつまでも、お慕い申し上げております。

 

13.秋山隼人

 若里くんが軽音部に入ったんだってね。ほんとに格好良い、2個上っていうのもなんか惹かれる。だろ?ハルナは格好良いんだ。 そんな話を、隣の席の秋山とよくしていました。若里くんに話しかけられちゃった、名前覚えててくれた、そんな小さな報告をする度に自分のことのようにへへっと笑う彼の笑顔が印象的でした。 彼らがアイドルになり、学校も休みがちになり会う機会も減っていたある秋の日、文化祭。凱旋ライブを行った”High×Jokerのギタリスト 秋山隼人”を見て、秋山、かっこいいなと思いました。ずっと気づかない振りをしていただけだったんだな。きっと私は、秋山のことが好きだったんだと思います。 

 

14.円城寺道流

円城寺くんと同じ高校でした。本当に柔道に打ち込む姿がかっこよくて凄く好きでした。 朝練後の3時間目くらいに寝落ちてるところをみて起こしたりとかして、笑いあったりしてたのに告白したらまだ柔道に打ち込みたいって振られました。でも誠実に真剣に断ってくれたしその後の関係も変わらなかったので、円城寺くんは優しくてかっこいい素敵な思い出になった恋でした。

 

15.古論クリス

古論先生が大学に勤務されていた時、先生の授業を専攻していた者です。 小さい頃から海の生き物が好きでした。 猛勉強して入った大学の海洋学部で自分と同じ熱意を持った人達と勉強できると期待していたのですが、実際はそんな事はないと気付き始めた頃に出会ったのが古論先生。 講義内容は決して分かりやすいとは言えませんでしたが、海について話す古論先生が好きでした。 同じ講義を受けていた友達は意味がさっぱり分からないと言っていたけれど、自分は古論先生が見た海の美しい光景を知る事ができてとても嬉しかったんです。 古論先生が大学を辞められて、海の魅力を伝えるためにアイドルになった時はとても先生らしいなって思いました。 でも、時々こう思ってしまうんです。 先生の話を理解できたのは、私だけだったのにって。

 

16.硲道夫

元生徒です。 硲先生はいかにも真面目で厳しい先生かと思いきや、毎回授業で生徒の気を引こうといろいろなことをしていました。 最初は何をしてるのかと思いましたが、それが私達生徒を楽しませようとしているのだと気づいたら、苦手だった数学の授業も楽しく思えてきました。 よく見ると顔もかっこいいし、生徒思いで優しいし、好きになるには十分でした。 友達は変な先生だと言っていたけれど、みんな先生の魅力に気づいてないのだ、とその想いを密かに抱いていました。 そんなある日、先生が学校を辞めて、アイドルになったと聞いた時はショックで一晩中泣きました。 周りの友人もテレビで見る硲先生をかっこいい、好きだと毎日騒いでいる。 先生は、ずっとかっこよかったのに。 ずっと、私の方が先生を好きだったのに。

 

17.木村龍

めちゃくちゃモテてましたよ 学年の女子7割くらい木村のこと狙ってたと思います。なのにあいつそれに気づいて無いんですよ。バレンタインとかあげても義理だと思ってるのムカついたなーそんな所も好きだったんですけどね

 

18.山下次郎

化学の担当が山下先生だった高校生です。 山下先生が先生だった頃に「山下だけは絶対ない笑」とか言ってた友達がアイドルの先生に沸いてるの正直ムカつくから友達と居る時にS.E.Mの話題が出ないように毎日祈って学校行ってます

 

19.天峰秀

 天峰、いっつもカースト高めなクラスメイト達に囲まれてて俺みたいなオタクは近づけた事がないんだけど、文化祭の準備で同じ班になった時に下の名前で呼ばれて(俺のこと把握されてるんだ…)ってめちゃくちゃドキドキしたよね。あの時不自然になってでも天峰の新譜の感想伝えればよかった…  

 

20.握野英雄

警察学校で一緒に訓練を受けていました。 酒タバコ禁止なせいでお菓子とアイスしかない購買で一生懸命お気に入りのお菓子を選んでるギャップがなんか可愛かったです。 同じ署に配属になった同期から辞めたと聞いた時は驚きましたが、嬉しそうにスイーツの食レポをしてる姿を見てアイドル似合ってんじゃん。と思いました。今日も当直頑張ります。

 

21.渡辺みのり

一目惚れです。未だに好きです。

投票はこちらから!

docs.google.com

こちらが最後の予選ブロックとなります。

次回は2月6日 火曜日~2月9日金曜日の本戦です。これまでの長い予選を勝ち進んだ珠玉のエピソード群が並びます。ぜひ、ご刮目ください。

 

なお、「投稿したエピソードが予選に掲載されていない!」「このエピソードが重複している」など、気付いた点がございましたら主催waveboxもしくはX(旧Twitter)DMまでお願いいたします。

wavebox.me

 

ほか、いただいたメッセージはすべて目を通しております。企画がもっと面白くなるアイディアや、優しいお言葉の数々、本当に励みになります。ありがとうございます。

皆様の優しさに甘えて、一つずつお返事するべきところをこちらでお返事に替えさせていただきます。なお、アイディアの提案は全てぜひやりたい! と前向きに検討しております。もし詳細を相談したい方がいらっしゃいましたら、ぜひメッセージをいただけと幸いです。とてもありがたいです。

 

それでは、企画完走まで残りわずか! ぜひ見守っていただけると幸いです。そして、投票期間は今回で終了しますが、皆様から寄せられた妄想の数々を今後も楽しんでいただけると主催者冥利に尽きます。

何卒よろしくお願いいたします。

 

主催 津野はえ