私だけのアイドルだったのにな選手権

私だけのアイドルだったのにな…※アイドルマスターSideMの二次創作企画です。公式様とは一切関係ございません。

#私だけのアイドルだったのにな選手権 予選第13ブロック

皆様お疲れ様です。つのです!いよいよ#私だけのアイドルだったのにな選手権 予選第13ブロックです。今回の投票期間は1月28日0:10~1月29日23:50です。ご注意ください!投票フォームはページの一番最後にございます。好きなエピソード3つに投票してください。

1.眉見鋭心

中学の頃、通学の電車が同じでよく見かけていました。長い髪に朝日が差すときらきらして、炎みたいだなって思ってました。今思えば一目惚れだったんですね。初めて痴漢にあった時に助けて貰ったんです。怖くて、こんなに声って出ないんだって俯くしか出来ませんでした。そしたら「何をしている」って。一瞬、神様が助けに来てくれたのかと思いました。信心深くもないのに、中学生の感性ってちょっと怖いですよね笑でもその時の眉見くんは本当に綺麗でかっこよくて、本気でそう思ったんです。次の駅で降りて駅員さんに引き渡すまで着いてきてくれて、ばたばたしてるうちにいつの間にか眉見くんは帰っちゃってました。次の日ホームで見つけた時にお礼を言って、眉見くんと話したのはそれだけです。連絡先を聞く勇気も無かったし、高校に上がってからは別の路線になって顔を見ることも無くなっちゃったし。テレビで見かけて、アイドルになってたのにもびっくりしましたけど、髪が短くなってたのに驚きました。勿論今の髪型もかっこいいんですけど、あの炎みたいなずっと髪は忘れられないと思います。

2.岡村直央

3年前、私の弟が直央くんと同じクラスでした。弟が早退するときに、直央くんが6年生の私のクラスに伝えて来てくれました。それからも学校で会うとお辞儀してくれてました。弟と同じ年だと思えないくらいしっかりしてます。見習ってほしいです。子役からアイドルになった話を聞いたときはびっくりしましたがしっかりしてる直央くんなら大丈夫な気がします!

3.榊夏来

榊くんと私は中学の同級生でした。入学早々周りの人達が仲良くしていく中、馴染めずに1人で学校内を歩いていました。その時に彼のバイオリンの音が聞こえたんです。私は音楽に疎かったので何の曲か分からずただただ「あぁ、めちゃくちゃ上手いなぁ」と思うだけでした。演奏の終わりまで聞いていてしまい、帰ろうと思って踏み出したら構内に入ってきた落ち葉を踏んでこけちゃったんですね。そしたら榊くんが出て来て、大丈夫?って手を差し伸べてくれたんです。本当に顔が良くてビックリしました。それがきっかけで話すようになったんですけど、結局榊くんの隣には冬美くんが居たし、大勢の女の子にも囲まれて居たので私もその1人に過ぎなかったんだなと卒業する頃にはそう思ってました。 きっとこれを初恋と言うんだなぁと思っています。

4.秋月涼

匿名希望です。最初は目障りな子だと思ってた。急に出てきて、ちやほやされて、あれよあれよとアイドルとしての人気も出てきて。先に叩いて置こうかと思ったらわざわざ私に構ってくるんだもの。でも、うん、その頃は良い友達、同性の同じ職業の仲間だと思ってたわ。 その後、私の夢の道が閉ざされた時に自分の正体をさらしてまで伝えてきてくれたメッセージ。オールドホイッスルで私を助けようとしたあの時、あの瞬間だけは私だけのアイドルだった。 それがまさか、今やみんなからキャーキャー言われるなんてね。見てなさい。今度は私がアナタだけのアイドルだったと言わせてみせるから! 

5.大河タケル

彼と同じ孤児院で数年過ごしました。 まだあの頃は兄弟みんなで過ごしていて、その中に私も混ざっていました。 歳が近かったのであまり話さない彼とよく話す私で聞き役に回ってもらっていたのですが、ちゃんと相槌を打ってくれたりしてくれて好きになってました。 気持ちを言わずに過ごしていてその内に彼の家族が引き取られ、私も孤児院を卒業しないといけなくなり何か困ったら頼ってと伝えていましたが、会うことも無くボクサーになりアイドルになったのを知りました。 もう一度彼にまた会ってみたかったなって時々思うけど、いい恋したなって思うことにしてます。

6.水嶋咲

アイドルになる前の水嶋咲ちゃんに、1度だけお会いしたことがあります。 その日私は、はじめてデパートのコスメ売り場を訪れました。 大学入学前に、お化粧を覚えたいなと思って。 でも、高校はメイク禁止だったから、何が何だか分からなくて。 お店の人に教えてもらいながら…と思ったんだけど、週末の昼下がり、どこも忙しそう。 そもそも、どのお店に行けばいいのか、店員さんに声をかけていいのかもわからず、 コスメ売り場をうろうろキョロキョロ。 フロアにはお洒落できれいな方が行き交う中、ショーウィンドウのガラス越しに映るのは、自信なさげで…なんだか冴えない私。 急に自分が場違いに思えて、なんだかすごく恥ずかしくなって。 やっぱり帰ろう、そう思ったとき。 「ねえ、」上から降ってきた明るい声に思わず顔を上げると、ツインテールが良く似合う、とびきりかわいい子と目が合いました。 「もしかして、何か探してる?」そう尋ねてくれた声があまりに優しくて。 安堵から思わず私はその子に泣きついてしまいました。 事の顛末を聞いてくれたその子は、 「じゃあ、パピっと一緒に、見て回ろうよ!あたしも一人じゃちょっと心細かったんだぁ」と、 私をショッピングに誘ってくれました。 「お店、たくさんあって迷っちゃうよね」 困っていた私に手を差し伸べてくれて。 「ピピっとときめく色とか、雰囲気ってある?」 私の好みを優しく尋ねてくれて。 「うんうん!じゃあ、このお店がイメージに近いかも…」 入りづらかったお店に手を引いてくれて。 「ベースメイクと、ポイントメイクがあってね…」 その子が声をかけてくれたから、私は楽しくメイクについて知ることができました。 コスメ一式…は、さすがに高校生の私にはまだ手が届かなかったけど、お気に入りが見つかったんです。 「あ!それパピカワだよね!実は私も持ってるんだ」 その子は、私が見ていたコスメを指して言いました。 「えっとね…ほら!」 ポーチから出して見せてくれたのは、キラキラまばゆいローズのアイシャドウ。 「私のお気に入りなんだ~!実はね、頑張ってお小遣い貯めて、この間買ったの!」 そう教えてくれた笑顔が、あまりにも眩しくて。 「あの…お揃いにしても、いいですか?」 気持ちより先に言葉が出ていました。 しまった、真似っこするの苦手な子もいるよね…と焦ってももう遅くて。嫌な気持ちしなかったかな、とおそるおそるその子の顔色をうかがうと。 「…っもちろん!とっても嬉しい!」 満面の笑みに、心配は吹き飛びました。 「…ありがとう!」 私も、とびきりの笑顔で応えて。 色違いのパステルピンクを、そっと手に取りました。 お店を出た後に何かお礼をしたかったけれど、この後は予定があるみたいで。 何度もありがとうを伝えてから、その子とはお別れ。 名残惜しさに振り返ると、少し離れたところで、ケーキのカタログを嬉しそうに見ていた子と腕を組み、楽しげにツインテールを揺らす後ろ姿が。 私は今日何度目かの「ありがとう」を呟いて、その子の背中が見えなくなるまで見送りました。 「次の方、どうぞ〜」 『わぁ!会いに来てくれて、ありがっとー!』 『今日のお洋服、すっごく似合ってる!もしかして、この間の雑誌の…?やっぱり!お揃い嬉しいなぁ』 『メイクも、とっても素敵!いつもおしゃれで、キラキラしててパピカワだね!…』 いつか見た満面の笑みを、今度はキラキラの衣装を身に纏って、咲かせてくれるアイドル。 あの日からずっとずっと、私のいちばんの憧れ。 あなたのおかげで、私は笑顔で今、ここにいられるんだよ。 「ありがとう…!咲ちゃん、大好き!」

7.握野英雄

彼が勤めていた交番近くの弁当屋さんでバイトをしていました。 時折、先輩さんと一緒にお弁当を買いにこられていて 先輩さんから「あくの」と呼ばれていましたので名字だけは知ることができました お弁当を見ながら、真剣に悩んだり お目当てのお弁当があったと思われる日には子どものような無邪気な笑顔を浮かべる姿にいつの間にか恋に落ちていました。 あくのさんがお一人でお弁当を買いに来られたときに勇気を振り絞って声をかけました 「い、いつもありがとうございますっ!」 そのときは緊張から声が裏返っていてすごく恥ずかしくて… でも、そんな私を見てあくのさんはすごく優しいお顔で 「こちらこそ、いつもありがとうございます。何かお困りの際はいつでも相談してください。」と言って敬礼してくださいました。 そのときの優しい顔やキリッとした敬礼姿を思い出すと胸がときめきますが 同時に…あくのさんとはあくまで警察官と民間人という立場を越えることは難しいのだなと思いました。 それからしばらくして、あくのさんを見かけなくなり先輩さんにお尋ねしたら アイドルになるためお辞めになったと聞きました TVで見る握野さんはキラキラ輝いていて…警察官としてたくさんの人の手助けをしていた彼が 今度はアイドルとしてたくさんの人の心の支えになるんだなと 私もFRAMEの曲に背中を押され、今は警察官になるため勉強をしています。 あの時の握野さんのように、誰かの手助けをできたら…と。

8.橘志狼

 3年生の時、ドッジボールと給食の牛乳やデザートのじゃんけんに命をかけていてバカじゃないのって思っていました。だけど3月に転校が決まった時、じゃんけんで勝ち取ったゼリーをくれました。今までバカにしてごめんって言いたかったけど、言えませんでした。

9.蒼井悠介

昔、近所の公園でいっしょに遊んでいました。ゆうすけ君たちがサッカー選手として注目されるようになってからは、男の子といっしょに遊ぶのはなんだかはずかしくなってしまったり、他の子たちにからかわれたりしたのもあって、あんまり遊ぶことはなくなってしまったけど、それでもたまたま近所ですれちがったりした時に、ゆうすけ君はいっつもわたしに、「ひさしぶり!」と声をかけてくれました。きょうすけ君と肩を組んで笑っているゆうすけ君をテレビで見るたびに、すれちがったりした時に、「ひさしぶり!」と声をかけてくれるゆうすけ君を思い出して、いつもなんだかうれしくなっていました。きっと、ゆうすけ君のことを好きになっていたんだと思います。でも、ゆうすけ君はけがをしたことでサッカーをやめて、きょうすけ君といっしょにアイドルになりました。ゆうすけ君は、サッカー選手だった頃よりもたくさんテレビに出るようになって、たくさん笑うようになりました。いつもゆうすけ君がサッカーの練習から帰ってくる時間に近所を歩いても、ゆうすけ君に会えることはなくなりました。

10.清澄九郎

小学生の頃、清澄家にお茶を習いに通っていて、そこでたまに会う綺麗なお兄さんがいました。すれ違うと笑って丁寧な会釈をしてくれて、今日は会えるかな、って毎回少し楽しみでした。何回か私たちのお稽古にもついてくれたことがあって、近くに来るとすっごくドキドキしたのを覚えてます。 お稽古は途中でやめてしまって、暫く忘れていたんですけど、最近友達と初恋の人の話をした時に彼のことを思い出しました。どうしているかな。

11.姫野かのん

1年生の時にかのんくんと同じクラスで、その時の私は太ってたからいやな男の子にからかわれてたりもしたんだけど、でもかわいいものがすきだった私に「に合ってるよ!!!かわいいね!」ってはじめて言ってくれてうれしかったな。そんなかっこいいところが今も大すき!! こんどママともふもふえんのライブにいくからまっててね!!!アイドルも1番応えんしてるね!!

12.卯月巻緒

ケーキ屋の家に生まれた一人娘です。ケーキ。誕生日やクリスマスに見る分にはいいかもしれないけど、毎日のように眺めていてはやっぱり飽きるもんで、その日も私は退屈を感じながら店番をしていました。そのとき店に訪れたのが巻緒くんです。まず思ったのが、めちゃくちゃ食べるなって(店内なのに)。私がさも当然のように「お持ち帰りですか?」って聞いたら、全部ここで食べるって言うんですもん。びっくりですよね(笑) 次に、気づいたんです。この人、すごい美味しそうに…幸せそうに?食べるなあって。あれ?ケーキって、こんなに美味しそうだったっけ、って、思って。見とれちゃってたんです。そこから巻緒くんは、何度もお店に来てくれて、その度に私は目で追いかけていました。あっ、あとそれから、この人、いつも、美味しかったケーキの感想を言ってから帰るんです。だから、いつの間にか、ちょっと世間話もするような間柄になっていって。これが私達の馴れ初めです。それから私、もっとこの人のことを知りたいなって思って、お店でポイントカードを作らないか、って両親に相談したんです。そうしたら、作るときに名前聞けるかなあ…なんて。店員としておかしいですよね(笑)でもそのときは本気だったんです。その意見が通って、無事、ポイントカードの作成に成功して。名前聞くときは、緊張したなあ。…「卯月巻緒さん」。少し、変わった名前じゃないですか?響きは綺麗だけど、巻緒…って、あんまり聞かないような。そのとき、ちょうどお客様も少なくて、ちょっと名前の話で盛り上がったんです。そこで、私の名前も聞かれたんですよね。下の名前。世間話として聞いたのかもしれないですけど。でも私、当時自分の名前があんまり好きではなくて。「まいか」っていうんです。名前。「苺」に「花」で「苺花」。母が苺が好きで、そんな単純な理由で名付けられました。それをおそるおそる言ったら「素敵な名前ですね。」って褒めてもらえて、そのときのことは今でも忘れられません。「ショートケーキみたい」って言われたんです。「俺も苺好きですよ」って。その時点で、割と彼のこと気になってたんで、もう、これ、好きになっちゃいますよね…!?もう、一気にとすんときちゃって…。私、ちょっとロマンチストかなあ(笑)あと、顔も綺麗だったし…身長は、私と同じくらいだったけど。私より数センチ高かったかな。背が高い人がタイプだったけど、実際そんなの気にならなくなるなって思いましたね。そこからは猛アタックです。私結構頑張ったんですよ?連絡先聞いたりとか、あとは、一緒にケーキ食べに行ったりとか。どんだけ食べるのって感じですけど。でも不思議と、食べてるとこみてるとそんなの気にならなくなって…いや、なるかな…。まあとにかく、それくらい惚れてたんですよね。それで、告白も私からだったけど、猛アタックの末、お付き合いすることができたんです。巻緒くんはすごい紳士的だし、すごい私のこと気遣ってくれるし、愛されてるなって思えたし、結婚するなら、本当に、こういう人がいいんだろうなあって…本当に、ほとんど気になるところなんてなかったです。強いて言うなら、優しすぎるところかな。そう。ここに投稿してる時点でもう結末はお分かりだとは思うんですけど、結局、別れちゃったんです。でも、なにか嫌なことがあったとかでも、好きじゃなくなったとかでもなくて。彼、突然引っ越すって。だから別れようって。優しすぎるんですよね。残酷な優しさ、って言うんでしょうか。巻緒くんが、今後私が辛い思いしないように、私を想って振ってくれたこと、知ってるんです。分かるんです。だから、なおさら嫌だなんて言えないじゃないですか。でも、私まだ、巻緒くんほど大人になりきれなくて。なんか、未練なさそうな素振りだし。寂しそうな横顔見てたら、やっぱり悲しくなっちゃったし。ずっと、引きずってます。巻緒くんはもう忘れてるかな。ねえ巻緒くん。もし引越しがなかったら、私達、また違う道を歩めてたのかなあ。もし、どこかに行っちゃうなんてことなかったら、巻緒くんは、私だけのアイドルになってくれてたのかなあ…。なんて。今更引き止めてももう遅いですね。ずっと好きでした。

13.華村翔真

歌舞伎って血筋の世界でもあるんだけど、実力があれば部屋子養子からってのもありえるの。娘さんをもらって婿養子になったりもあるし、そうして名前を継ぐなんてザラにある。 華村翔真は期待されていたんだけど、やっぱり入るのが遅かったのかなぁ、いわゆる歌舞伎の名家には支援されなかったからチャンスが少なかった。 多分続けていればきっとチャンスも増えてきただろうけど、それだと遅すぎるって思ったのかな。アイドルになるって聞いた時はびっくりした。華村翔真にとって大切なのは「歌舞伎」じゃなくて「自分が目立てる場所」だったのかなって少し悲しくもなった。 でもそうだよね、翔真くんが憧れたのはあの舞台の上で燦然と輝く俳優たちなんだもの。あの俳優みたいになりたいって思って、でもそれが違う形で叶えられると思ったら挑戦すべきって今は思う。 今でも憧れた和の伝統、輝く姿を誇りにまっすぐに歩き続ける翔真くん、誇らしいなって思う。 歌舞伎の世界じゃ女性はただの影でしかないけれど、そんな翔真くんを一番近くで支えて、支援ができて嬉しかったな。今も翔真くんの芸の1番のファンだって気持ちで応援してる。 きっと翔真くんは私のことなんて忘れているかもしれないけれど、貴方を信じてあなたが舞台で輝けるようになるまで、家の中のご贔屓は誰って言われて名前を出すほどに好きだった。私は翔真くんのあの舞台への輝きの憧憬を忘れない。 今のアイドル華村翔真を作ったのは、きっと歌舞伎役者・華村翔真なんだろうね。華村屋なんて屋号がなくても、自分の苗字を屋号にして大向こうに言わせるなんて、華村翔真じゃなきゃできっこないよ。 ずっと好きだったな。 あの暖簾の隙間から見えた、鏡に向かって紅を挿していたあの日も、大きな着物で立ち振る舞いを学んでいたあの日も。私はただの彼の、婚約者、そう婚約者でしかなかったけれど、──彼が舞台の上で真ん中に立つ日をずっと夢見ていたから……。私だけのアイドルだったのにな、彼の眼中にはなくても私に取ってはずっと彼がアイドルだったよ。

14.山下次郎

大学時代付き合ってました。それはそれは競馬が好きで、会えば必ず話を聞いていました。好きな人の好きなものだから興味を持とうとはしたんですが、いまだに面白さはわかりません。でも、映像やら雑誌やら見せられたので当時の馬や騎手の名前はだいたいわかります。映画見るって自分が言い出したのに「その前に、この前の試合だけちょっと見せてもいい?名前わかんなくても楽しめると思うから。世紀の大熱戦なのよ」とか言って。それが原因ではないですけど、就活が始まって会う回数が減ったらそのまま自然消滅しました。向こうは私のことなんて忘れたと思いますけど、私はあれからギャンブル好きな男性ばかり好きになる癖がついたので、責任とってほしいですね。

15.神谷幸広

若気の至りで飛び出した先、アメリカのド田舎のホステルで相部屋でした。ユキヒロは私より後に来て私より先に去っていったけれど、唯一の日本人仲間として気さくに話してくれて、アメリカはコーヒーかもしれないけどなんて言いながら美味しい紅茶も淹れてくれました。イビキのうるさいルームメイトから逃れて、頼りない明かりのリビングで、肩が触れる距離で夜通しお喋りに興じたのもいい思い出です。まあ、デビューするまで名前にどういう字が当ててあるのか知らなかったんですけどね。幸せを広める、いい名前だね。 

16.伊瀬谷四季

 同級生です。一年の一学期中間でわたしと伊瀬谷くんだけ点数悪くて何日か二人で放課後補習受けて、そこで仲良くなりました。 補習最終日前日の夜に「わかんないとこ教えてほしいっす!」って電話かかってきて、それが寝落ち通話みたいになって、わたしが「伊瀬谷くん明日も学校だから切るよ」って言ったら、いつもの元気な声じゃなくて少し低くて掠れた眠そうな声で「伊瀬谷じゃなくて四季って呼んでよ」って言われて、意識しないようにしてたのにそこで好きって自覚しちゃいました。 わたしから電話切って次の日の補習は四季くんが遅れるって言ったから早めにワーク提出して会わないように帰って、そこから気まずくて一回も話さないまま四季くんはアイドルになりました。でも本当に眠そうだったから四季くんは絶対覚えてないんだろうなって思ってます。

17.兜大吾

小学校の低学年の頃にお父さんの実家に帰った時、近所のお祭りに行きました。 そこで私は人ごみに流されてお父さんとはぐれてしまい、1人で知らない場所を歩いてたので心細くてその場で蹲って泣いてしまったんです。蹲ってる私に彼は声をかけてくれました。ちょっとおじいちゃんみたいな喋り方で「こんな楽しい祭りなんじゃ、泣いてたら勿体ないぞ!」って言ってりんご飴を私にくれました。 それから一緒にお父さんを探しながらお祭りを回りました。途中で迷子なのを忘れるくらい楽しくて思わず笑ったら、彼が「やっぱ、笑顔の方がええのう!!」って笑ってくれてその笑顔は向日葵のようでした。 お父さんを見つけた時思わず駆け出して、見つかったよって振り返ったら彼がいなくなっていて、名前聞きたかったな、また会えるかなって規制の度に思っていました。 数年後、やっと見つけた彼はテレビの中にいました。 やっと名前を知った時、私だけの向日葵はみんなの向日葵になってました。

18.御手洗翔太

翔太くんのお姉さんの友達です。あんまり名前出さない方がいいって聞いたんですけど、こういう言い方で合ってますか?……合ってるなら良かった。恋してた、っていうとちょっと語弊があるかもなんですけど。翔太くん……友達の弟の話って誰にするのも気まずいのでいい機会だと思って好きに話させてもらいますね。 翔太くんのお姉さんとは結構小さい時から仲良くて、家も近かったから小中学生の時なんかは一緒に登校してたりしてて。よくあるじゃないですか、新一年生の弟と一緒に投稿するお姉ちゃんみたいなやつ。あれ一緒にやってたんですよ私。あとよくお互いの家遊びに行ったりもしてたから翔太くんに名前と顔も当然覚えてもらってて、自分で言うのもですけど結構仲良くて。……あ、翔太くんからはあくまでも姉の友達っていう範疇での仲良いだとは思います。私が勝手にファンみたいな感じになっちゃっただけで。 翔太くんの好きなところは周りを明るくしてくれるところとか計算高いように見えて素で周りに好かれる優しさとか、あとやっぱりあの爛漫な笑顔!今はもうすっごい遠いアイドルですけど、その前から私にとってのアイドルみたいな子だったんですよ、ホントに。翔太くんに名前呼んで手振ってもらったらそれだけでもう2週間くらいは頑張れるんじゃないかってくらいだったかも。もちろん翔太くんのお姉さんにはナイショにしてくださいよこれ、恥ずかしいですから。 ……で、だからアイドルになるって聞いた時はびっくりしたけど納得の方が大きくて。しかも961プロだっていうじゃないですか、あんなにかわいくてかっこよくて素敵な翔太くんが全世界に知られちゃうなんてすごい!とか思ったりしてて。密かに私のアイドルだった翔太くんがお茶の間に出るような国民的アイドルになっちゃったりしたら、嬉しいけどちょっと複雑ですよね。だって私、翔太くんのお姉さんの次に翔太くんのファンなので。 翔太くんがアイドルになったのは翔太くんのお姉さんの独断で履歴書送られたからだって言われてますけど、私も同調して後押ししてたところがあるので実は同罪です。ここだけの話ね、これも。 Jupiterとしてデビューした翔太くんは普段のかわいいよりもかっこいいをずっと出してて、ちょっとびっくりしました。ギャップってやつなのかもですけど、でもそのあとなんか……こう、色々あったじゃないですか、Jupiter。961プロを抜けてフリーになって、あの期間はちょっと思い出したくない話ですけど。ほら、家が近くて一緒に登校してたって言ったじゃないですか。だから私が普通に歩いてる時とかにも翔太くんと会うことがたまにあって。目が合ったら昔みたいに笑ってくれるんですけど、ちょっと疲れてるなー、無理してるなー、ってわかる笑顔だから、なんか私まで辛くなっちゃって。何面してるんだって話なんですけど。 そんな感じがしばらく続いて、そしたら今度は315プロ。正直全然聞いたことない事務所だし発足したてだって聞いて怪しさ満点だったんですけど、315プロに入ってからの翔太くんがすごく楽しそうで。なんか、上手く言えないんですけど、小学校に入学したてのキラキラして眩しい私が一目惚れした翔太くんの笑顔を思い出しました。翔太くんがあんな風に笑ってくれる場所に作ってくれた315プロには勝手に頭が上がりません。……あ、オフレコにしてくださいよこれ、ホントに!

19.猫柳キリオ

学校が一緒でした。当時の私は本気で棋士になりたくて、休み時間も友達と遊んでる暇はありませんでした。キリオちゃんもいつもひとりでいたので、私と同じだと思ってました。私が勝手に意識していただけで、話したこともほとんどないし、私の名前も覚えてないと思います。私は棋士の夢を断念しましたが、今でも変わらずに落語家の道、そしてアイドルの道を邁進しているキリオちゃんを見ると、なぜか昔の小さいキリオちゃんを思い出して胸がいっぱいになります。きっと成人式にも同窓会にも、来ないんだろうな。それでいいです。それがキリオちゃんだと思ってます。

20.硲道夫

 硲先生が、先生だった時に好きでした。 変な先生だったし、私も勉強は嫌いだったけど、ノートのコメントとか、テスト返す時とかにかけてくれる言葉とか、この人だけは私を見てくれてるんだと思って、好きだなと思いました。苦手な数学も頑張って、補習行ったり職員室に質問とかして、ちょっとでも硲先生と一緒にいたくて、褒めてほしくて色々してました。でも、硲先生はちゃんとした先生だから告白しても断られると思ってしなかったです。でも卒業する時に、思い出として告白しようと思ってたのに、突然退職しちゃって、言えずじまいになっちゃいました。 テレビに出てる先生は、あの頃とあんまり変わらないけど、もう私のことは見てくれないんですね

21.蒼井享介

友達の付き添いで行ったU12の大会ですごい選手がいるなって思ったのが始まりだった。ジュニアユースの大会も当然見に行って、いつトップチームに上がるんだろうな、トップに上がったらファンが増えちゃうんだろうなってずっと思いながら見守ってた。 私なんか亨介くんにとってはたくさんいるサポーターの一人でしかないけどね。 悠介くんの怪我があって、まだぜんぜんできるのに引退しちゃって、もうファンとして応援できないのかなって思ってたのに、今またこうして応援できるの正直嬉しいよ。 初めて見た時にはもう注目されてたし、私だけのアイドルなんて図々しいことは言えないけど、これからも私のアイドルでいてください。 VAMOS 亨介!

22.アスラン=BBⅡ世

やりたい事も将来の夢もなく平々凡々とした日常を送っていた学生時代。家族の都合で1年だけ暮らす事になったとある国の片田舎に、いつも町の住人たちで賑わっている市場通りがありました。 その国の言葉もろくに話せない私は買い物の荷物持ちとして家族に嫌々連行される形で訪れていたその市場には、いつも一人で買い物に来る、身なりと顔立ちの整った小さな男の子がいました。 人混みと喧騒に怯え、いつもビクビクして綺麗な赤い瞳をさ迷わせていたあの子。 革張りの高そうなお財布と不思議な形をしたぬいぐるみを肌身離さず抱えていたあの子。 ある時うっかり落としてしまったハンカチを拾ってくれたものの、地味極まりない出で立ちの私なんかにすら怖がって、目線も全くと言っていいほど合わなくて、それでも気遣いの言葉(しかもわざわざ日本語で!)をなんとか絞り出し、逃げるようにその場から走り去ってしまった、実は誰よりも心優しく、人並み以上に勤勉そうなあの子。 そんなあの子は見かける度いつも、色とりどりのお野菜をひとつも好き嫌いせず、赤い瞳をキラキラさせながらも的確に目利きをしていたり、大柄な店員さんを怖がりながらも、(恐らく)旬のお魚なんかのおすすめの食べ方を聞いては逐一メモをとっていて。そんな楽しそうな姿を遠目に見ては、ああ、あの子は本当にお料理が好きなんだなぁ、とっても臆病な子だけど、その実とっても優しい子だから、何一つ取り柄も愛想もない私と違ってきっと、誰からも愛される素敵な料理人になるんだろうなぁと。羨むでもなく、妬むでもなく、歳下の夢見る男の子への尊敬の念と、空虚極まりない自分への諦めを胸中に仕舞いこんだまま、短くて長い異国の片田舎の1年を何を得るでもなく薄らぼんやりと過ごしたのでした。 あれから私も随分と大人になって、色んな事を経験して、それでいて何か変われたか、心躍るような夢ができたかと言われるとそんな事もなく、平々凡々なりに忙しなくうだつの上がらない日々を送る中。会社の行き帰りの通りすがる、前々から気になっていた街角の小洒落たカフェがありました。 自分なんかが入ってよいものかと迷いに迷い、ようやっと訪れたそこは、まるで夢の世界に来たようで。可愛らしいメイドさんに案内されたきらびやかな店内の雰囲気がどうにも居心地悪くて、ぼうっと窓の外を眺めて注文したお料理を待っていると、突然店内に響き渡る高らかな笑い声と黄色い歓声。ビックリして声のした方へ振り返り、厨房から颯爽とお料理を携えてこちらに迷いなく歩いてくる男性を視界にとらえた瞬間、更にもう一度ビックリしてしまいました。 満面の笑みを湛え自信に満ち溢れた立ち姿、独特な言葉遣いながらも楽しそうにハキハキと話す様は、朧気な記憶のそれとは随分かけ離れていたけれど。お料理が好きで好きでたまらないとキラキラと輝く宝石のような赤い瞳と、腕の中から肩に定位置を変えたらしい相変わらず不思議な形のぬいぐるみばかりは、どうしたって見間違える筈がなかったのです。 このカフェでら時折、厨房スタッフ(彼含め二人いるらしく、どちらも美形と評判なのだそう)が調理の合間を縫って給仕に現れる事があるらしく、偶然私がその当たりクジを引き当てたらしいと知ったのは随分と後のこと。彼が手ずから持ってきてくれたビーフシチューオムライス(黄金の何とかかんとか、と彼は言っていた)は、今まで食べたどのオムライスよりも美味しく(あまりの語彙力の無さをこの時ばかりは大いに恥じました)、飢えていたわけでもないのに無我夢中でかぶりつき、瞬く間に平らげてしまいました。 食後、紅茶のサービスに来た柔らかな印象の給仕スタッフさんが「アスランは当店自慢のシェフなんですよ」なんて、それはもう自信たっぷりにウインクまで交えて話すものだから。遠い記憶にいた臆病でお料理好きの小さな男の子(彼はアスランという名前なんだな、とその給仕スタッフさんとの会話で初めて知った)は、料理人になるという大きな夢を叶えて、苦楽を分かち合い支え合える仲間たちと出会い、胸を張って歩けるようになったのだなぁ、と赤の他人の事なのになんだかひどく感慨深くなってしまって。 思わず涙ぐんでしまった私に再度給仕に出てきていた彼が気付き、恐る恐る近寄り心配の言葉をかけてくれたものの、はるか昔に何も持たず何も言えず遠くから見ていただけの私が「本当にお料理が大好きなんだね」「小さい頃からの夢を叶えたんだね」なんて知ったふうな口をきくのはあまりにも烏滸がましくて。本当は今も誰よりも臆病なのであろう彼の誰よりも純粋な善意を「大丈夫です」「お気遣いなく」とすげもなくあしらい受け流してしまう私は、きっとこれからも、何者にもなれないのでしょう。 彼含めたカフェの従業員全員が『世界中に幸せを届ける』ことを目標に掲げるアイドルユニットとして鮮烈なデビューを果たしたと知り、何気なく聴いた彼の堂々たる歌声にキャパオーバーを起こしてしまうのは、もう少し先のお話。

23.牙崎漣

数日だけ犬を飼った。ある日橋の下で倒れてたところを拾った。  応急箱で傷を手当してあげた後、用意したご飯をすごい勢いで食べた。お風呂でゴシゴシしてあげると銀色の毛がとても奇麗に見えた。  次の日、朝起きるといなくなっていた。布団もぐちゃぐちゃにどこかへ走り去っていったようだ。  夕方仕事から帰ると玄関前で座っていた。一声だけ吠えて後はだんまり、私はくすくす笑いながら玄関を開けた。簡単なご飯をすごい勢いで食べ始めた。誰も取らないよと声をかけるも我関せずで皿事平らげてしまう勢いだった。一緒にお風呂に入ってゴシゴシ洗ってあげた。ポメラニアンは家にいたことがあるけど、やっぱ小型犬とは違って筋肉質だなぁってぼんやり思ってた。家にいないときはケンカをしてくるのか生傷が絶えなかった。  また朝になるといなくなっていた。今度はあさごはんを置いといたら、全部食べていったようだ。  夕方仕事から帰るとまた玄関前で座っていた。早くしろと言わんばかりに目線で訴える、はいはいと笑いながら私は玄関を開ける。私より早く入っていく姿にまた笑ってしまった。 ご飯を作っていると、様子を見るように周りをうろうろする姿がまたカワイイ、我慢できず台所でつまみ食いする姿もカワイイ。お風呂で頭をシャンプーすると目にせっけんが入るのが嫌なのかすごいつぶってる姿もカワイイ。  可愛すぎて君に手を出したのは私が悪かった。ふざけんじゃねえと私を怒鳴り自分の服を着て濡れた髪も乾かさず私の家を出て行った。  次の日もさらに次の日も玄関を開けて待ってても君は帰ってこなかった。  君の熱さを私の体はまだ覚えてるよ。この火傷は甘噛みじゃ過ぎない。

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投票期間は1月24日0:00~1月25日23:50です。

次の投票は1月26日から!お楽しみに!