私だけのアイドルだったのにな選手権

私だけのアイドルだったのにな…※アイドルマスターSideMの二次創作企画です。公式様とは一切関係ございません。

#私だけのアイドルだったのにな選手権 予選第11ブロック

皆様お疲れ様です。つのです!いよいよ#私だけのアイドルだったのにな選手権 予選第11ブロックです。今回の投票期間は1月24日0:10~1月25日23:50です。ご注意ください!投票フォームはページの一番最後にございます。好きなエピソード3つに投票してください。

 

1.姫野かのん

一年生の時隣の席でした。大好きなキャラクターの筆箱をクラスの男子にからかわれましたが、かのんくんだけは可愛いねって言ってくれました。

2.硲道夫

高校のとき、硲先生に数学を教わっていた生徒のひとりでした。間違っても生徒を相手にするような人ではなかったので、当時の自分は「この感情は尊敬や憧れ以上のものではない」と誤魔化していましたが、大学生となった今思えば、あれは完全に恋でした。硲先生が突然学校を辞めてアイドルになったのは、私が高校2年生のときのことでした。数学科を受験する気持ちを固めたばかりだった私は、ひどく裏切られた気持ちになり、特に3年生の春先は、勉強に全く身が入りませんでした。 その後、復讐心にも近いものが燃え上がったおかげで、志望校には無事合格することができました。しかし、今でも私は、いちばん不安な時期に突然目の前からいなくなったあの人を、どこか恨んでしまっています。「生徒を導く」って、あのとき彼らの目の前にいた私たちはいきなり道標を失ったのに、よく言うよな、って思ってしまいます。もちろん八つ当たりです。勝手に恋をして、勝手に裏切られた気持ちになっているだけです。間違っているのは私です。硲先生の志は教師時代からずっと変わらなくて、ただその声の届く範囲が、ひとつの教室、ひとつの学校から、不特定多数のもとへと広がっただけです。そんなことはわかっているんです。 それでも、今でも私は、ステージの上でマイクを握り、歌って踊って汗を煌めかせる硲さんよりも、教壇に立ってチョークの粉で袖を汚し、フリーハンドできれいな図形を描き、抑揚のない声で数式の美しさを語り、初歩的な質問にもまっすぐ目を見て丁寧に答えてくれた『硲先生』に恋をしています。あの美しさは、比喩ではなく彼の「生徒」だった私たち、いえ、私にしか知り得ないと断言できます。絶対に叶わない恋でした。そして一生、終わらない恋にもなりました。

3.眉見鋭心

ベタなんですけど、私へのいじりがイジメに変わり始めたタイミングで、それを糾弾してくれたのが眉見くんでした。 みんな、怖いって言ってたけど、私には救世主で、王子様です。 ……言葉をちゃんと交わせたのは、あのときのお礼だけ、なんですけど。

4.山下次郎

次郎とは大学は別だったし、歳もあたしがひとつ上だったけど、バイト先が一緒なのがきっかけで付き合った。バイト終わりにお酒買って、店から近かったあたしの家で飲むのがいつもの流れだった。 今思うと、あんなに毎週くだらないこと駄弁ってたのに、自分のことをあんまり話さないやつだったな……。 研究の道に行きたいって聞いた時も、そんなに大学の勉強頑張ってるなんて知らなかったからびっくりしたし。あたしのが年上なのに、将来のこと相談するとか一回もなかったよね。 別れたのは……いつってことにすればいいんだろ。最後に会ったのはあたしが三回生の時だったけど。 ある日突然連絡つかなくなってさ。電話もメールも繋がらなくなった。 バイト先もあたしに何も言わずに辞めてた。急に店長にシフト増やすか時給上げてほしいって頼んで、店長が難しいって断ったら、もっと稼げるとこ探すって。 大学が違うからバイト先以外共通の知り合いもいないし、心配して家まで行こうとしたけど、毎回あたしん家ばっかりくるからこっちはあいつの家覚えてなかったし。 そのうちあたしも就活が始まって、次郎のことどころじゃなくなった。自然消滅ってやつかー、と思って半年くらい経ってから、店長があたしがいない時にあいつが店に謝りに来たって教えてくれた。本人が言うには、連絡を取りたかったけど色々あって携帯も止められてたんだとか。 腹立つよねー。店まで来れるんならあたしの家にも顔出せって感じじゃない? あとそれとは別に、風の噂で次郎が全然大学に来れてないって聞いた。家の事情だか何かで。 これは勘だけど、携帯の契約切られたっていうのもウソでしょ?あんたそういうとこあるよね。 あたしやみんなに何があったのか聞かれるのが、気を遣われるのが嫌で逃げたんでしょう。いっつもしょうもないことで甘えてくるくせに、肝心なことは全然言わないんだから。 で、あいつとはそれっきり。だからもうずっと忘れかけてたのに、いつの間にかアイドルになんかなっててさあ。 というか、地元の知り合いは誰も同一人物だって信じてなかった。山下次郎なんてよくある名前だし、芸名かもしれないし、別人でしょって。 昔の次郎、ほんとに冴えない君だったからなー……。野暮ったいわ鈍臭いわで、一緒にいると何かとこっちが面倒見てあげる羽目になる。何が良くて付き合ってるのって、何回聞かれたかわかんないよ。 私も雑誌やポスターで見た時は半信半疑だった。でも、初めてテレビに出た時に人としゃべってるとこ見たら、一発で次郎だって確信した。 彼女とあんな別れ方したやつが今は女の子にキャーキャー言われてるって何よそれって、きっと怒りたくなると思ってた。付き合ってた間に貸した酒代返してほしかったし、同じ貸すなら小銭なんかじゃなくて本当に一番困った時に頼ってくれたらよかったのにって、ずっと心に引っかかってたから。 それなのに、画面の中で次郎が他のアイドルの人たちに叱られたり元気づけられたりして楽しそうにしてるの見てたら、なんかもうどうでもいいかって思っちゃった。 昔と雰囲気全然違うし、何がどうなってアイドルなんだか知らないけど、元気そうだし。結局あいつは私じゃなくてよかったんだなっていうのは、腹立つしさびしいけど。 ……いやでも、やっぱアレだけは気になるな。 あいつ、気抜くとすぐ猫背になるんだよね。もうアイドルなんだから良い加減治しなよ。 あたしはあんたがいつも目合わせて話聞いてくれようとするの、好きだったけどさ。

5.大河タケル

部活の朝練に行く途中、走り込みをしている大河さんといつもすれ違っていました。当時は名前すら知らなかったけど、暑い夏も寒い冬も雨の日もストイックにトレーニングをする大河さんの姿を見て、私も頑張らなきゃって思ってました。ただ毎朝すれ違うだけで、向こうは私のことなんて認識すらしてなかっただろうけど、憧れとか尊敬とかも含めて、確かに彼のことが好きでした。最近走っているのを見かけなくなったと思ったらアイドルになっててびっくりしたけど、彼の名前を知ることができてちょっと嬉しいです。ほんとは自分で直接聞きたかったけど、そんな勇気もないから。テレビ越しに勝手に応援するくらいがちょうど良かったのかもなぁ。

6.握野英雄

高校生のとき握野くんと付き合っていました。 ショッピングモールでデート中、迷子になっている子供を助けに行く姿を見て「この人はデート中でも私だけを見てくれないのか」と無性に寂しくなってしまい、その日の夜にLINKで別れを告げました。 当時はうまく言葉にできず一方的に振ってしまいましたが、私は握野くんにみんなのヒーローじゃなくて私だけのヒーローになってほしかったんだと思います。

7.水嶋咲

いや 誰なの?水嶋咲って。 たぶん たぶんあの たぶん彼 たぶん彼ですよね?小学校の時、クラス同じだった██くん。 すみません こんな最初から荒ぶって… ██くん、私の初恋だったんです。きっと。 どうしてこんなに最初からぼんやりしているかと言うと、あの「水嶋咲」さんが██くんだっていう自信がなくて… ██くん、結構がっしりしてたイメージでしたから。それに、少し近寄りがたくって。 でも、そんなところがかっこいいなあ…って思ってたんですよね。小さい頃ってクールで逞しい人とかキャラに憧れがちじゃないですか? だからそんな感じで、遠巻きに好きでした。 いやあ、でもまさか██くんがねえ… やっぱり違うのかな?どうなんだろう? でもなんか…楽しそうで良かったです。 今の私は、██くんより、水嶋咲のほうがいいかもなあ。

8.花園百々人

高校一年生の後学期に付き合ってました。私と付き合っている期間だけでも絵とか作文のコンクールで結構賞とってて、その度に私はすごいねってお祝いしようとしたんですけど、どうもあんまり嬉しくなさそうで。話しかけない方がいいのかなって思ってるうちに会話が減って私から別れを切り出しました。いま付き合ってる彼氏はサッカー部の副主将なんですけど、大会で勝つたびにカラオケ行こーってはしゃぐので見ていて楽しいです。でも、ときどき花園くんの憂いに満ちた瞳を思い出して胸が苦しくなることがあります。アイドルを始めてから、前より生き生きしているみたいなので。最近は全校集会で見かけるくらいしかしてませんが、元気でいてくれればいいと思ってます。

9.卯月巻緒

ケーキ仲間です。きっかけは、席替えで隣の席になったことでした。私は、純喫茶よりのお店が好きなんですけど、巻緒くんと同じくケーキが大好きで。お互いに写真を見せて布教しては一緒にケーキを食べに行ってました。 Cafe Paradeにも連れて行ってもらって。彼があのお店に入れ込むのも納得の味でした。 それからはあっという間に遠い世界の人になっちゃいましたね。それでも、変わらずにケーキを好きでいてくれたら私は幸せなんです。

10.木村龍

木村龍の幼馴染(男)です。 家族ぐるみで仲が良く、中学まではよく一緒に遊んでいました。 木村は幼いころから運が悪く、そんな彼を支えられるように私はいつも隣にいました。 その体質から笑われたり、馬鹿にされることが多く、その度に見せる彼の困ったような笑顔に、私は心を痛めていました。 中学2年のある日、クラスメイトの発言がきっかけで口論になりました。 木村を嘲るような"その言葉"を、私は許せなかったのです。 口論は徐々にヒートアップし、私は思わず相手に掴みかかり、拳を振り上げ 私を止めたのは、他でもない木村龍でした。 「俺は大丈夫だから」と、いつものように笑う木村。 そんなはず無いだろ。俺はずっと見てたんだ。 お前が一瞬だけ見せる、悔しい、辛いって表情を。 こんな事を言えるはずもなく、逃げるようにその場を離れました。 私は校庭のベンチに座りこむと同時に、強い自責の念に襲われました。 木村を思って起こした行動のせいで、かえって彼に迷惑をかけてしまったのではないか、と。 その日は学校を早退し、翌日も「体調が悪い」とズル休みをしました。 いつもは厳しい母でしたが、今回は何かを察してくれたのでしょう。 日も傾き、生徒たちの下校が始まる時間になった頃、外から私の名前を呼ぶ声がしました。 窓を開けると、そこには木村が大きく手を振って立っていました。 彼の笑顔を見たその瞬間、私の目はせきを切ったように涙を流し始めました。 その姿に驚いたのか、彼は慌てて私の部屋に駆け込んできましたが、これは安心の涙だと説明すると、また優しく微笑みました。 私の心が落ち着くまで、彼は、私が自分のために怒ってくれたのが嬉しかったこと、だからこそ私を悪者にしたくなかったこと、そして、彼の夢が消防士であることを話してくれていました。 中学を卒業し、高校が別れ疎遠になった今でも、夢を語る彼の花が咲いたような笑顔を忘れることはありません。

11.神谷幸広

高校三年生の頃、卒業する間際まで神谷くんと付き合っていました。彼は高校卒業後、夢を追いかけて海外に飛び立ってしまったのですが、それまでの数日間、当時上京して一人暮らしだった私の家で過ごしていてくれていました。フライト当日の日は朝早いからと言って私が寝ている間に行ってしまったのですが、飛び立って行った朝、いつも通り目覚めた時 キッチンから紅茶の匂いがしないことに気付いて 少し苦しくなりました。その後彼とは海外にいるということもあり、そのまま自然と疎遠になり別れてしまいました。今でも朝目覚めた時、カトラリーのぶつかる音や淹れたての紅茶の匂いがしないことを少し寂しく思うことがあります。

12.北村想

北村くんと同じ高校に通ってました。クラスが一緒になったことはなかったですが、彼は私と同じく文芸同好会に所属してました(人数は3人ほどの小さな部活です)。 彼は1年生のときからよく川柳を作って詠んでいました。でもそれは部室の中でだけの話で、友達と一緒にいるときはあんまり川柳は詠まなかったみたいです。私には、北村くんが川柳を作るのが得意なことを知っているという、特別感というか優越感がありました。他にも柔らかい声でゆったりと喋るのに結構毒舌なところとか…。当時、私だけが知ってる彼の意外な一面がいっぱいあることが嬉しかったです。 高3の秋に卒業後の進路についてちょっとだけ話したことがあります。もし、進路が同じなら告白しようと思っていました。私は地元の私大に進学するつもりでした。しかし彼は「東京の大学に行きたいんだよねー」と笑って言ってくれました。ショックでした。彼が東京に行きたいと思っていたことも、それに全然気づかなかった自分も。なんとなく彼はずっと三重で暮らしていくんだと思っていました。結局、告白するのは諦めました。 大学生になってテレビで北村くんを見たとき、「東京に行きたい」と言ってくれたとき以上の衝撃を受け、一時間くらいフリーズしてしまいました。北村くんは流行りものに興味がない印象だったので、アイドルになっているなんて思ってもみなかったです。正直今でも画面の向こうにいる彼を見るたびに戸惑います。そして高校生の私は北村くんのことを全然知らなかったんだなと思い知らされた気がします。 今は難しいですが、いつかアイドルの北村くんを純粋な気持ちで応援できる日がくればいいと思っています。

13.榊夏来

榊という名前がクラス表になかった時、先生は影の薄い彼の名前を入れるのを忘れたんだと思っていた。 中学一年生の教室のある1階のどこにも彼を見つけられなかった時私の頭は真っ白になった。 「榊くんお休みなのかな」 「そういえば誰か足りないと思ったら榊が来てないんだね」 私の地域の中学校は小学校の生徒のうち西側と東側でそれぞれ近くにある公立の中学校に進学していく。 東側の生徒は私を含めて全員同じ中学校に揃っている。 ただ榊夏来くんだけが見つからなかった。 その日から榊くんと仲の良かった人を探すけれど、今彼がどこにいるか知ってる人が居なかった。 一人だけ男女なく分け隔てなく友達の居た英二くんが、榊くんと年賀状の交換をしていた。 「そりゃ榊から年賀状が来たら年明けに年賀状返してやるけど、電話番号とか聞いても無駄だと思うぞ」 「いい…」 「美子も大変だな」 英二くんは、中学校に入ってからモテるようになった。 私は女子の目を掻い潜って何とか英二くんに榊くんへ年賀状を出してもらうようお願いした。 結局榊くんは何も言わず引っ越していたみたいなのだけど、同じ小学校の男子の中に行き先を知らなかった。 秋が来て、札幌は白い雪に包まれる。 小学校の頃通学路の一角にあるピカピカした家に住む榊くんに憧れていた。 ふわふわとした銀の髪に帽子とマフラーを巻いてモコモコした彼が通学路を歩くのを見られた日は少しだけ嬉しかった。 三が日に英二くんが息を切らして私の家まで来た。 「美子!見ろよこれ!」 「山梨県…!」 お母さんの携帯をかりて2人で山梨県を調べる 「別荘地…?」 「そういえば榊って、夏休みも冬休みもちょっとでも学校休みだと別荘行ってるって聞いたことあるぜ」 「知らなかった…」 「でもなんか榊が言うには榊のばあちゃんに会いに行ってて、でもばあちゃんとかじいちゃんの別荘ではないらしい」 「なにそれ」 「しらねーよ。俺だってまさか誰も知らない形で引っ越すなんて思ってなかったんだから」 「山梨県って広そう」 「やめとけ。東京まで行かないと山梨県は行けないぞ」 「実質東京じゃん」 はあと大きく息を吐く。 くつくつと面白そうに英二が笑う。 「すれ違うだけで見つけられればいいのに」 「ねーよそんなの芸能人じゃん」 記憶の中の榊くんは背が高くなくて、女の子みたいな可愛い顔をしてる。 でも私も気づき始めてる、男子達がどんどん顔つきが変わり始めている。 もしお父さんやお母さんが山梨県へ連れて行ってくれても、私は榊くんを見つけられるのだろうか。 「ナナシ中のフユミジュンって知ってるか?」 「知らない」 中学3年生の終わり、1月の最後に英二くんが変なことを聞いてきた。 年賀状に書いてある住所を知りたくて仲良くしていた私たちは何も打ち合わせせず別の高校に進学する予定だ。 「ジュンって友達が別荘に居て会いに行っている。 そいつはめちゃくちゃピアノが上手いって榊が言ってたんだよな。 まさかなって思ったんだけどナナシ中が全日本合唱コンクールに出たって聞いて、画像見たらあいつっぽいのも居たよ。 お前の言う通り大分顔変わってて自信はないけどさ」 「それって山梨県?」 「そうだよ。山梨県のナナシ中」 「英二くん凄い!」 「あれが榊じゃない可能性もあるぜ?」 「いい!ありがとう!」 英二くんとはそれっきりだったけれど、中学校生活の中で私の恋を知って応援し続けてくれた。 それから私は買って貰ったスマホで冬美旬のSNSを調べたけどそんなもの無かった。 しかも神童と呼ばれた彼がコンクール等に出てる記録も中学生の頃は少なくて、調べるとむしろ悪い記事の方が多くて疲れた。 そして高校2年生の秋冬美旬に動きがあった。 「高校生バンド大会?待ってこのベースの人」 冬美旬のファンがこの大会の出場者を映した写真の中に冬美旬がいると騒いでいた。 祈るような気持ちで写真を見ると、バンドメンバーのベーシストが銀髪で整った顔をしている。 まるで… 「榊くん」 出場者の名前は学校名だった。軽音部らしい。 あーあ東京の方の高校に進んでれば会えたのか。 でも嬉しかった。小学校の可愛さは消えたけれどずっとずっと綺麗なかっこいい人になっている。 「へー美子ってこの人好きなんだ」 「おな小だったらしいよ、知らんけど」 「あの人が榊くんだったら夢みたいだよ!」 理解ある友達に榊くんの話をしていたある日、クラスメートが割って入ってきた。 「榊って榊夏来くん?美子ちゃんハイジョ知ってるの!?」 「ハイジョ?」 「でも今高校生バンド大会の話してたよね?」 「うん、冬美旬の出てた」 「じゃあハイジョだよ! あの大会がきっかけで315プロダクションのアイドルになったの! 私はE.M推しなんだ、全員元先生なの! あっハイジョはリリイベ決定してるしCDもうすぐ発売するよ! ねぇねぇ美子ちゃん!今から推せば古参になれるよー!」 突然榊夏来という名前が出てきて驚いた。 英二が朧気に言ったナナシ中の冬美旬は本当に榊くんの友達だったんだ。 点と点が繋がって線になって今私の前で道になった。 「栞ちゃん詳しいね。行きたいって言ったら一緒に来てくれる?」 「東京!?行く行く!握手つきトークショーもリリイベも当たんなくても空気吸いたいよね!」 流れ弾のようにであった栞ちゃんにサポートされてあれよあれよと私は315プロダクションの榊夏来ファンとして、高倍率の握手つきトークショーをご用意された。 栞ちゃんはS.E.Mのデビューが決まったので温存と言いながらも東京へ一緒に来てくれた。 「握手会もう開場だね。 大好きな夏来くんと何話すか決めた?」 「ずっと言いたいことはひとつだから」 「かっけぇ〜!美子ちゃんかっこいいオタク!」 そこから先は一瞬だった。 走馬灯のように中学校の入学式を思い出す。 二度と会えないと思った初恋の人はユニットメンバーと一緒に笑っていた。 気づいたら握手会になっていて、流れるように歩いていたらいつの間にか自分の番になっていた。 隼人くん、春名くんと何を話したか思い出せない位だ。 榊くんの手がスっと私の前に伸びる。 「あの!…榊くんってD小にいた榊くんだよね? 私もD小だったんだ」 「…うん。懐かしいな、D小学校だったよ…」 その一言だけで涙が溢れてくる。 榊くんの隣の春名くんと四季くんがやばっ!わーナツキっち女の子泣かせちゃった!とあたふたするのが聞こえる。 何とか涙を拭って声を出す。 「誰も引越し知らなくてもう二度と会えないのかなって思った…」 「ごめんね…」 「英二くんにも小学校のみんなにも、年賀状出してあげてね…」 「分かった」 ニコリと夏来くんが笑ってくれた時、スタッフさんに肩を叩かれた。 会場を出ると沢山のファンの子達がグッズと一緒に写真を撮っている。 横を通った人が夏来くんがイケメンでと楽しそうに同行のこと話してる。 そんな景色に入学式の朝のことが夢であったかのように思えてくる。 私の初恋がありふれたものになるのを私は栞ちゃんが声をかけてくるまでボーッと見ていた。

14.柏木翼

翼くんと大学の時付き合ってた。 彼は年下なのに優しくてかっこよくてリードもしてくれて本当に素敵な人だったんだけど、あまりにも真っ直ぐで純粋すぎた。何もかもが。 彼の行動や言動を私と比べて勝手に嫉妬して不機嫌になっちゃう、そんな私にいつも「ちゃんと聞かせて欲しいです。」って悲しそうな顔で言ってくれて。 ごめんね。翼くんのそういう所が私には眩しすぎたんだ。 今はアイドルやってるんだよね。翼くんに向いているお仕事だと思うし、活躍して欲しいな。

15.神楽麗 

神楽くんとは中学の時に同じクラスで、一緒に図書委員をしていました。 パッと見は女の子みたいで可愛いとよくクラスの女の子たちが話してましたが、神楽くんは話し方が男の子らしかったり良く見たら凄くカッコいい顔をしてるので、段々彼に惹かれていました。意識するした後では全然上手く話せませんでした。 高校は離れたので久々に神楽くんを見たのはテレビでした。 ますますカッコよくなっていて変な汗が出たと同時に、世間に神楽くんがカッコいいことがバレて少し悔しい気持ちにもなりました。笑

16.冬美旬

クラスメイトです。友達はみんな榊くんがかっこいい、と口を揃えて言い合っていましたが、私はずっと冬美くんのことしか眼中にありませんでした。冬美くんは優しいんです。冬美くんと一緒にいたくて勇気を出して冬美くんと同じ委員会に立候補したあの日、話したことも無かったのに私の名前を覚えていて、呼んでくれたこと、一生忘れません。

17.都築圭

翻訳していますが、不自然だったら申し訳ありません。 それはかなり昔のことですが、私の子供時代を思い出させます。 彼は私と同じアパートに住んでいて、少し離れた部屋でそれぞれの家族と暮らしていました。彼は日本人とのハーフだったので、少し幼く見えたのかもしれません。私の方が年上かもしれないけれど、彼の正確な年齢はわかりませんでした。 彼はいつも空想にふけっていて、親しい友達がおらず、ちょっと変わった子供のようでした。 冬のある日、アパートの外で彼に偶然会いました。私は彼に気付きましたが、彼は私に気付かず、夢中で歌っていました。彼が歌い終わると、私は初めて彼に声をかけました。「素晴らしい声ですね」と。彼は天使のような微笑みで、「ありがとう」と答えました。それが私たちの初めての会話でした。 私が彼に歌の練習をしている場所を尋ねると、「内緒」と言って、彼は唇に人差し指を当てていたずらっぽくくすくす笑いました。おそらくそれが私の初恋だったでしょう。薄着の彼に、私はマフラーをあげました。 その後、私はベルリンを離れて遠くの学校に行ったため、彼との出会いはそれっきりでした。最近、日本のアイドルがドイツでライブをしたという情報を聞いた時、彼の名前が出て驚きました。ツヅキケイ。私は日本語が分かりませんが、その日私を初恋にさせた少年の名前だと確信しています。 今、彼はあの天使のような笑顔で多くの人々を魅了しているのでしょうか。いたずらっ子の笑顔は、私だけのものでありますように。

18.若里春名

春名の1回目の高校2年の時の同級生です。10月の席替えで隣の席になったのですが、勉強が得意じゃなさそうだし眠そうなのに頑張ってペアワークに取り組んでくれるところが好きでした。休み時間も駄弁ったりLINEでしょーもない話とかしてたのでクラスの女子の中でもまあまあ仲良かった方だと思います。私にちょっと好意あるのかなって思った瞬間もありました。でもみんなにあの態度だったみたいです。気付かなかったら告ってたし!なんなら勘違いして告ってフラれてる子何人かいたみたいです。罪な男〜〜〜!!!!忘れられね〜〜〜!!!!

19.天ヶ瀬冬馬

小学校の同級生です。天ヶ瀬くんは休み時間や放課後のたびにクラスの男子たちと楽しそうにおしゃべりしていたことを覚えています。私が天ヶ瀬くんを好きになったのは5年生のときで、男子たちが悪ふざけして机にぶつかってしまい図工で使った絵の具を洗う水を床にぶちまけたことがきっかけです。持ち主の私が余程泣きそうな顔をしていたのか、天ヶ瀬くんが私に謝りながら男子たちに指示して周りの机をどかしたり雑巾で床を拭いてくれました。天ヶ瀬くんが直接ぶつかった訳じゃないのに謝ってテキパキと掃除をこなす姿に、気がつけば天ヶ瀬くんを目で追うようになっていました。中学は学区の都合で残念ながら天ヶ瀬くんとは一緒になれなかったんですが、しばらくは突然転校してきたりしないかな、とか帰り道に偶然会えたりしないかな、などと妄想していました。そんな淡い恋心も消えかかったころにテレビで天ヶ瀬くんを見かけ、いつの間にかアイドルになっていてたことにとても驚きました。今までも手が届くことは無かったけれど、さらに遠くへ言ってしまったんだと思い少しだけ泣きました。

20.東雲荘一郎

高校3年生のバレンタインにチョコをあげました。放課後の下駄箱近くで、やっとやってきた東雲くんを目で追いながらそわそわしてる私に、優しさで「神谷ならまだ教室ですよ」と話しかけてくれたのに、反射で「違う!」と大きな声を出してしまって恥ずかしかったのを今でも思い出してしまいます。少しびっくりしながらもありがとうございます、と受け取ってくれました。それだけだけど、同級生で良かったな

21.伊瀬谷四季

小学生の頃の同級生です。昔からお調子者で明るいムードメーカーだった彼にずっと憧れていて、5年生のとき一緒にキャンプファイヤー実行委員になった時が人生のピークでした。野外学習、あのー2泊くらい泊まるやつ、あれのキャンプファイヤーの時の企画とかを考えました。片付けの後で実行委員のみんなで撮った写真がみんな1番いい笑顔だったな。 3日間の野外学習が終わって、バスで学校に戻った後に告白されました。当時は付き合うってよく分かんなくて、恥ずかしいからほとんど誰にも言わなかったし特に何もしなかったけど、卒業式の日はお母さんに2人で写真を撮ってもらいました。 中学生になってクラスが離れてから喋ることがほとんどなくなって、なんか自然消滅しちゃいました。スマホとかも持ってなかったし仕方がなかったと思います。高校生になってスマホを買ってもらって、誰かに連絡先を聞こうかどうしようか悩んでいるうちになんかアイドルになってました。今後連絡を取ることはないんだろうな。

22.橘志狼

芸能人、、と言いつつも露出はそんなに多くなかった志狼くん。友達にも応援してもらってた。 放課後、居残りでやってこなかった宿題をさせられてる時とか、仕方ないなって教えてあげられる時間、嬉しかったな。 アイドルになってからは前より学校来る日が減って、でも宿題は前より提出率が良いみたいで、、、遠い人になっちゃった。

投票期間はこちらから!

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投票期間は1月24日0:00~1月25日23:50です。

次の投票は1月26日から!お楽しみに!